春山登山終了しました。
ご来場の皆様、ありがとうございました。
会場のBlue Cafeさん、ありがとうございました。
スタッフのみなさま、ありがとうございました。
会期が短かったにも関わらず、
会場が離れていたのにも関わらず、
たくさんの方にお越しいただいて、
本当にありがとうございました。
ということで、いまさら作品解説。
今回の作品名は、「destination」。
行き先とか旅先とか行方とかって意味です。
2月に一人でモロッコへ行ってきた写真を一番大きくプリントしたものを展示し、
対面に6枚の正方形の写真をずらっと並べました。
会場が展示を見るための場所ではないということ、
一般のお客様もいらっしゃるということ、
お茶を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごす場所ということで、
あまり主張しないように、壁の一部になるような(って、でかいから無理か・・・)、
そういうものにしました。
提示してた文章は恥ずかしいのでやめときますが、
そのモロッコで見た海辺の朝日の景色が、
新潟の海辺の景色と似ている気がして、その写真を展示しました。
どちらも山からのsunriseと海へのsunset。
日本を離れて5日ぶりに見たそれは、なんだか懐かしさみたいなものもあって、
涙が出たんですよ。
本当に、本当にすごく素晴らしい朝日でした。
モロッコは、日本から24時間くらいかけないと行けない場所なんですが、
その景色をみたら、なんか、どこにいてもつながってる感じがしました。
つながってるというか、一緒だな、というか。
もちろん、言葉も人も、目に見える景色も全部違いますが、
なんというか全部自分次第な気がしてきたのです。
海外にいくのがすごいとかえらいとか、
そういうのはまったくないと思いますが、
でも、行かなければ感じることのできない想いとか感情とか、
そういうのは確実にあるわけで。
で、今まで撮影した写真をパラパラ見ていたら、
山とか海とかと大きな空を撮ったものがたくさんあって。
どれも新潟の景色なんですけど、
あー、この空はみんなつながってるんだよなぁ、なんて思ったので、
で、対面にずらっと展示しました。
季節が変わっても、天気が悪くても、
この空がつなげてくれてるんだなぁ、なんてね。
そのモロッコでの朝日を見て、場所はもちろん、
これからの生き方とか、そういうことも含めての
全ての行き先は自分で決められる。
そして、なんとでもなる。どうにでもできる。なんて思ったのでした。
本や映像から得ることのできる情報は、ごくごく一部で、
真実なのかどうかも、わかりません。
でも唯一信じられるものと言ったら、
自分の目で見て、感じたもの、考えたことなのかも。
で、私は、今回のモロッコは、
異国の素晴らしさと異国の人の温かさ、生活文化の違い、
言葉の違い、生き方の違いをジワジワと感じることができました。
どれも素晴らしく、どこにいてもそれがそこでの毎日だということ。
泊めてもらったアパートの大家さん一家は、
初めてあった私にもステキな笑顔で「サヴァ」と挨拶をしてくれました。
ムスリムの金曜日は、一緒にクスクスを食べさせてくれました。
お別れの時は、また来年おいでねなんて、言ってくれました。
モロッコのどこにいても、知り合いなのか分からない人でも、
モロカン同士は、みんな友達、みんな親戚って言って、
車の窓から手を振ったりしてたな。
砂漠で出会ったカリフォルニアから来たステキな親子や、
プロ意識の高いガイドさん、
アスパラスープを飲ませてくれたおにいさん、
ポルトガルから来たステキなおじさま、
バスで隣になった親切なおにいさん、
アラビア語をいっぱい教えてくれたモロッカンくん、
素晴らしく大切な時間を過ごさせてくれた大切な人。
本当にみんなに感謝な旅でした。
一人で行ったけど、いつも一人じゃなかったです。
ということで、日本でもいっぱい恩返ししないとね。
なんて、そんな想いもあった展示でした。
写真教室も、たくさんの方に来ていただいて、嬉しかったです。
ご来館、本当にありがとうございました。
がんばって準備してますよ。