ちょっとまじめに、放射能のこと。
お盆のこと。
福島に行ってきた。
project FUKUSHIMA!のお手伝いに。
イベントはすごくすばらしいもので。
道路に敷かれた大風呂敷と、
みんなが手にして盛り上がった旗。
そして、だれもが参加できる、最高のオーケストラ。
大友さんの掛け声で、みんなが音を出す様子は、
目の前で写真を撮りながら、泣きそうになった。
できれば、次回は、カメラマンではなく、純粋に、参加したい。
やっぱ、好きなことには、仕事とは違う感じでかかわりたい。
とはいえ、今回は、完全ボランティアだから、
仕事とは違うと言えば、違うんだけど。
こういうの、ホント、難しい。
福島市は、放射線量を気にしなければならない地域。
旗をミシンで作る作業を隣の席で一緒にやったニッタさんは、
相馬市から、福島市に非難してこられたそう。
なにげなく話していたけど、
「やっと、ここに居る決心がついたのよ。」と。
相馬市を離れる決心がついたということ。
離れる=故郷を捨てる
そこまで考えての決心だったんだと思う。
50代で、まさか、住む場所を替えなければならない、
住んでた場所を捨てなければならない、
なんて、想いもよらなかったと思う。
話を聞きながら、福島県内から、福島県内へ非難するということを
私は、きちんとわかっていなかったんだと気づいた。
新潟はここ数年で大きな震災が2回もあった。
県外へ行くと、新潟、大変だったでしょ、と言われることが何度もあった。
そのたびに、いや、私の住んでる地域は、そんなでもなくて・・・
みたいなことを話したり、話さなかったりしてたけど、
なんだかんだ言っても、私は、被災をしたことがない人で、
被災した人の苦労は、理解しているようで、まったく理解していなかったんだと思った。
これは、おかしいとか、そういうのではなく、
そういうものなんだというか、うまく言えないけど、
今回、実際に原発の被害にあった人と話をして、
気づけたことがたくさんあったというか。
ただ、家族が一緒にいたいだけなのに、一緒に居ることができないとか、
生まれ育った場所で生きて行きたいのにどそれができないとか、
外で太陽の下でおもいっきり砂遊びしたいのにできないとか、
青々と育った野菜を生のまま食べたりしたいのにできないとか、
そういうのは、なんか、やっぱおかしいと改めて思った。
ニッタさんは、被害にあった(あっている)人なのに、
笑顔で一緒に話をしてくれて、本当にありがたかった。
この「はた と 想う」というイベントは、
今も福島で生きている人が、これからもそこで生きていくには、
この日本がどうなっていくべきかを、
子供たちの未来を、
もっと真剣に考えるべきだ!言ってたのかもしれない。
仲良くなった福島出身のキャッサバちゃんに、
「放射線量とかみんな気にしてないの?」
なんて、バカな質問をしたら、
「目に見えないし、気にしてたら何もできないし、
ここにいるしかないから、気にするも何もよくわからんのよ。」
みたいなことを言ってた。たしかにね。
ここにいるということしか選択できない状況もあるというか。
有名人のブログのコメントで、
小さなお子さんをもつ東北のお母さんからのコメントがあって、
そこには、関東に住んでいて、そこから南の島へ移住したその有名人に、
そうしたくでもできない人もいるんです!っていうような、
コメントをしてたりしたけど、
それを読んだときは、
移住したかったら全部投げて、捨てて、移住すればいいのに、
するもしないも、あなた次第なのに、
大事な家族、子供のことを考えるなら、離れたらいいのに、
なんて、思ったりしたけど、
でも、でも、もともと、福島で生活していた人には、
実際に放射線量を気にしながら生活しなければならない場所になったことなんて、
思いもしなかったことであって。
私なんかが軽く言えるような思いじゃなくて、
本当に本当に真剣に真剣に考えて考えて、
そこにいるを選ばざるを得なかったのかもしれない。
なんてことも思った。
きっと、残ることが正しいとか、離れることが正しいとか、
どれが正しいなんて答えは、永遠にでないんだと思う。
はたプロジェクトのもう一人のリーダーのアサノさんは、
普段は建築士さんです。
「みなくる」という、屋内公園を建築設計した人。
ちょこっと見させてもらったけど、
そういう場所を作らなければならないということが、
すごく残念だと思ったけど、
でもでも、アサノさん作ったその場所は、
子供たちが放射能を気にしないで、
たくさんの緑の中で、砂場に入って遊べる、素敵な場所だった。
イベント中は、太陽と青空の下で、
保育園のカラフルな帽子をかぶった子供たちが、
何も書いていない真っ白な大きな旗に、
思い思いの絵を描いてる場面も。
それを見てると、放射能なんてなにもなくて、
ただ、子供たちが屋外で旗に絵を描くという、
すごくピースフルな、見てて笑顔になる日常の風景だった。
純粋に、この子達の毎日がずっと楽しく幸せに続くといいな、
なんて、そんなことを思いながら、写真を撮ってました。
やっぱ、私は、原発はいらないと思う。
毎日暑くて、エアコンとかガンガンきかせたい、
きかせちゃうこともあるけど、でもね、
やっぱ、原子力はいらないと思う。
で、夏休みです。
工作したいお子さんは、水揚場のみなとスタジオへ。
Wah documentさん、来てますよ。
本気で子供たちの工作お手伝いしてます。
私も絵の具塗るのとか、テープ切るのとか、
ちょこっと手伝ったけど、子供の感性と、無邪気具合に、
ぐいぐい心を奪われてます。
やっぱ、こどもすきだわー。
って、そんなこというと、いろいろ言われそうだからやめよ。
26日(日)までやってます。
あとね、急にやっぱり行くことにして、富士山行ってきたよ。
いけてよかった。120点の最高の富士登山!
スーパークライマーに感謝!
天気にも恵まれて、ご来光も綺麗に拝めて、
日本の最高地点の剣が峰3,776mまで行けました。
行かなきゃ見られない景色と
感じることのできない想いがありました。
新月の夜だったから、月がない空には、
満天の星空が広がってました。
宇宙だよ。宇宙。
地球も宇宙なんだよね。
天の川も見えたし、
朝焼けのジリジリ明るくなるグラデーションに、
何度泣きそうになったか。
まさに、「あなたの未来に祝福を!圧倒的な祝福を!」の世界。
雲の上の世界は、自然への感謝と、
自分の心とのお話に、最高の場所でした。
もっと書きたいけど、やめとく。
自分のために登ったとこってことで。
って、十分書いたか。
写真は、雲の上からみえてくるsunrise。
なんでもできちゃう、なんにでもなれちゃう、
全部うまくいっている、みんなが幸せがいい。
そんな風に思えた最高の景色でした。
出会ったみんなに感謝だ。
いつも本当にありがとう。